歌舞伎町ビル火災 ― 逃げた“1人”の謎
2001年9月1日、午前1時すぎ、東京・新宿区歌舞伎町の雑居ビルで発生した史上最悪クラスの火災。
この「明星56ビル火災」では、44人が死亡。原因は今も“放火説”が囁かれているが、真相は未解明のままである。
■ 現場の異常 ― 出入口が封鎖されていた
火災が発生した4階には、営業中の無許可キャバクラと麻雀店が入居していた。
しかし、出入口は施錠され、非常口は塞がれていた。逃げ場を失った多くの客・従業員が煙に巻かれ、室内で命を落とした。
■ 脱出した4人 ― 消えた“もう1人”
火災当時、3階からロープを伝って脱出した4人がいたとされている。
そのうち3人は搬送され、身元が確認されたが、
残る1人は病院にも行かず、その後の足取りも一切不明である。
警察も「身元は確認されていない」と認めたまま、報道は急速に沈静化。
“火元にいた可能性のある人物”が、誰にも知られず現場から消えた。
■ 残る謎
- 4階出入口はなぜ塞がれていたのか?
- ビル管理責任の所在はうやむやに
- 消えた1人の正体と動機
- 監視カメラ映像・証言の空白
「1人だけが逃げおおせ、姿を消した」という事実は、あまりにも不気味である。
単なる火災か、それとも口封じか。
この事件は今も、黒煙の向こうに真相を隠している。