🔍 探偵クイズ vol.05:「すり替えられた遺体」
【問題】
山中の別荘で全焼火災が発生し、焼け跡から身元不明の焼死体が1体発見された。
別荘の所有者である資産家・成瀬誠二が焼死体と断定され、死亡が確認された。
しかしその時、成瀬の長男・貴志には完璧なアリバイがあった――
事故当日の夜8時、彼は都内の高級レストランで友人と食事をしていたとされ、
複数の防犯カメラ映像と領収書で裏付けられていた。
だが探偵は、この事件の調査資料を見て一言。
「焼けたのは父親じゃない。父親を殺したのは息子だ」と断定した。
その決定的な根拠とは?
💡 ヒント①
歯型や骨格は「成瀬誠二とほぼ一致」していた。
💡 ヒント②
焼死体から金属片が検出された。
💡 ヒント③
成瀬誠二は、数年前の手術で左足に金属ボルトを埋め込んでいた。
✅ 答え
成瀬誠二は、左足にボルトが埋め込まれていた。
しかし、焼死体の左足から金属片は検出されなかった。
代わりに右肩あたりから金属片が見つかったが、それは“別の手術歴”を示すものだった。
歯型や骨格で「ほぼ一致」とされていたのは、成瀬に似た体格の別人だったのだ。
成瀬はすでに息子・貴志によって殺害され、身代わりの遺体を別荘で焼いたことで、父が事故死したように偽装していた。
防犯カメラや領収書のアリバイは、火災発生時刻には貴志が都内にいたことを示しているが、
父を殺害したのは“その直前”だったと考えられる。
探偵は金属片と医療記録の不一致から、この身代わりトリックを見抜いたのだった。