🔍 探偵クイズ vol.12:「死者の復讐劇」
【問題】
著名なジャーナリスト・三宅が、自宅の寝室で青酸系の毒物により死亡しているのが発見された。
室内には荒らされた跡はなく、薬品はコップに微量残っていたが、
本人が自殺するような理由は見つからない。
三宅には多くの敵がいたが、死亡当日の午前中に会っていた編集者・佐原が特に疑われた。
彼は三宅から“ある原稿”を受け取り、「午後また来る」と言い残している。
遺書も見つからず、唯一の証拠は机に置かれたUSBメモリ。
中にはあるスクープ記事の草稿が入っていた。
探偵はそれを読んだ後、呟いた。
「……この原稿が、**“犯人に見せかける罠”**だったのか。」
――三宅はなぜ、死の間際に原稿を残したのか?
その裏にある復讐の構図とは?
💡 ヒント①
原稿は編集者・佐原の取引疑惑を暴く内容。
💡 ヒント②
コップから検出された指紋は三宅本人だけ。
💡 ヒント③
三宅が告発していた内容は、事実無根だったと後に判明。
✅ 答え
真相は、三宅による“他殺偽装の自殺”だった。
三宅は過去に編集者・佐原からスクープをボツにされ、記者としての信用を失っていた。
彼は復讐のため、佐原に罪を着せるための“罠原稿”を用意した。
その内容は、内部調査で既に潔白とされた疑惑を、
あたかも事実のようにまとめたもの。
三宅は自ら毒入りの飲み物を口にし、佐原が殺したかのように見える状況を演出した。
だが探偵は、原稿のあまりに決定的すぎる証拠の数々に違和感を抱いた。
「ここまで揃っているのは、不自然だ」
調査により原稿の内容が虚偽だと判明し、真相は自殺+他殺偽装と断定。
三宅の最期の願いは「自ら死んででも、相手を社会的に殺すこと」だった。
だが、探偵は“死者の偽証”すらも見破るのである。