名古屋妊婦切り裂き殺人事件(1988年)
📅 発生日:1988年3月18日(金)
📍 発生場所:愛知県名古屋市中川区のアパート2階
🧍♀️ 被害者の情報
- 名前:美津子さん
- 年齢:27歳
- 妊娠9ヶ月(出産予定日は3月13日)
- 専業主婦、夫と2人暮らし
🕰 犯行の経緯
13時ごろ、夫(Aさん)は職場から自宅の妻に電話。「まだ生まれそうにないか?」と尋ねると、「まだみたい」と通常の返事。
しかし、18時50分に再び電話するも応答がなく、異変を察知した夫は帰宅を急ぐ。
19時40分に帰宅。玄関は無施錠、部屋は暗く、赤ん坊のかすかな泣き声が……。
そこに広がっていたのは、地獄のような光景だった。
- 美津子さんは仰向けで死亡
- 後ろ手に縛られ、電気こたつのコードで首を絞められていた
- 下腹部を約38cmにわたり切り裂かれ、胎児が外に取り出されていた
- 赤ん坊はかすかに泣いていたが、病院で一命をとりとめる
🔍 現場に残された異常な痕跡
- 電話機が切断されたコードと共に姿を消していた
- 後に、電話機と車の鍵(ミッキーマウスのキーホルダー)が子宮内に詰め込まれていた
- 犯行に使用された凶器は見つかっていない
👮♂️ 警察の初動と迷走
最初に疑われたのは夫Aさん。着替えてから妻を発見したことなどが不自然とされる。
だが、15時ごろの死亡推定時刻には職場にいたことが確認され、完璧なアリバイが成立。
この誤った初動によって、貴重な時間が失われた。
🚪 犯人の侵入経路と目撃情報
- 13:50〜15:00、美津子さんは知人主婦と会話中
- 見送りの際に鍵をかけ忘れていた可能性
- その間に犯人が侵入した可能性が高い
🔎 さらに、階下の住民が不審な男を目撃:
- 身長165cm前後、サラリーマン風
- 「ナカムラさんの家を知りませんか?」と訪ね歩く
- 他にも同様の目撃証言が多数あったが、特定には至らず
🧠 犯行手口の異常性
- 下腹部を「下から上」に切り裂いている:医療行為の常識とは逆
- 胎児を無傷で取り出す技術:犯人に医療・解剖の経験が?
- 取り上げまでの時間は約1分未満:素人には非常に難しいとされる
🕵️♂️ 探偵の視点:不可解な点と推理
❓ 不可解な点
- 胎児への損傷が非常に少なく、目的が殺人ではなかった可能性
- 性的暴行・金銭目的ではない:異常性・演出性の高い犯行
- 子宮に異物を詰める行動:意味深な儀式性を含む?
🧩 犯人像の推理
- 🔬 医療従事者または解剖経験者(手際の良さと切開の角度)
- 🔪 精神的異常者(サディズム・演出癖)
- 🔑 被害者と事前に接点があった可能性もあり得る(アムウェイ関係・過去の恨みなど)
🗓 結末
2003年3月18日、公訴時効が成立。犯人は未だ不明のまま。
現在、生き残った息子とAさんはハワイ在住との情報もある。
🔚 この事件は、今なお語り継がれるべき未解決の猟奇事件である。