🔍 探偵クイズ vol.17:「証拠が語る嘘」
【問題】
大学の研究室で准教授・田辺が毒殺された。
死因はカフェインに混入された青酸化合物で、犯行時刻は午後3時〜3時30分と推定。
監視カメラには、午後3時5分に田辺が自らカップにコーヒーを注ぎ、
その後、研究室で一人で飲んでいる姿が映っていた。
その直後に倒れ、青酸中毒で死亡した。
しかし、容疑者とされた助教・木村は、
午後3時に別の棟の講義を行っており、
カメラにその姿が映っているため、完全なアリバイが成立していた。
警察は「事故」と判断しようとしたが、探偵は言った。
「証拠は確かに本物です。だが、それは“嘘”を語っています。」
その理由とは?
💡 ヒント①
監視カメラには「時間表示」がなく、録画データは「保存された時間」が唯一の手がかり。
💡 ヒント②
青酸は即効性があり、飲んですぐに症状が現れる。
💡 ヒント③
木村は「講義開始時間に遅れた」と証言している。
✅ 答え
カメラは「録画映像」を指定時間に再生するように設定されていた。
実際には、田辺は午前中にすでに毒入りコーヒーを飲んで死亡しており、
犯人はその映像を指定時間(午後3時)に再生して、
あたかも「犯行が午後3時に起きた」かのように偽装していた。
木村は午前中に田辺を毒殺し、その後別の棟に移動し講義に参加。
カメラの再生タイミングを事前に設定し、「午後3時の殺人」に見せかけたのだ。
だが探偵は、監視カメラの「保存時間」と実際の「撮影時間」が一致しないこと、
そして木村の「講義に遅れた」という証言に矛盾を見つけ、
再生トリックを見抜いたのである。