探偵コラム

W不倫の場合、慰謝料請求に注意が必要です!

W不倫の慰謝料請求で絶対に損したくない人が知っておくべき全知識
既婚者同士の不倫は、仕組みを理解していないと大損する

「W不倫(ダブル不倫)」とは、既婚者同士が不倫関係にある状態のこと。
実際の探偵調査でも、「相手も既婚者だった…」というケースは非常に多いです。

W不倫のイメージ画像
既婚者同士の関係になると、慰謝料請求の仕組みが一気に複雑に

しかし、ここが最大の落とし穴
W不倫の慰謝料請求は、通常の不倫よりも圧倒的に複雑です。
仕組みを理解していないと、気付いたときには「自分が大損していた…」ということになりかねません。

今回は、実務経験に基づく「W不倫で絶対に押さえておくべきポイント」を、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。


W不倫の最大の特徴:「被害者が2人いる」

まずは、W不倫の基本構造から整理してみましょう。

  • A男・A子(夫婦)
  • B男・B子(夫婦)

この状態で、A男 と B子 が不倫していた場合——

被害者は、A子(A男の妻)と B男(B子の夫)の2人になります。
つまり、「慰謝料請求の矢印が往復する」のが、W不倫の一番ややこしいポイントです。

配偶者の不倫に悩む女性
不倫のショックを受ける配偶者は、一方だけではありません
不倫被害に悩む男性
W不倫では、加害者・被害者の構造がより複雑になります

ケース① 離婚しない場合:慰謝料は「往復ビンタ」で実質0円になりやすい

例えば、A子がB子に慰謝料を請求したとします。
この場合、ほぼ確実にB男からA男にも同等額の慰謝料請求が来ると考えた方が現実的です。

イメージとしては、次のような形です。

  • A子 → B子:+300万円
  • B男 → A男:-300万円
+300万円と-300万円で実質0円になる図解
「+300万円 ↔ -300万円 → 実質0円」というW不倫特有の構造

離婚していない場合、これらは夫婦の共有財産からの出入りにすぎません。
そのため、実質プラスマイナスゼロになってしまうことがほとんどです。

つまり、「請求して勝ったつもりが、結局お金は手元に残らない」という結果になりやすいのが、離婚しないW不倫の慰謝料請求なのです。


ケース② 離婚する場合:話は一気に「別モード」へ

一方で、A子が離婚を選択する場合、話は全く別になります。

  • A子はB子から慰謝料をもらえる
  • B男がA男に請求してきても、離婚後は共有財産ではないためA子には直接の影響がない
  • さらに、離婚による「婚姻関係の破壊」が認められ、慰謝料が増額される可能性大
離婚をイメージした写真
「離婚」という結果は、慰謝料額にも大きく影響します

ただし注意点として、
A男がB男に多額の慰謝料を支払うことで経済力が低下し、養育費などに影響が出るリスクもあります。

「離婚すれば必ず得をする」とは限らないため、お金の流れを冷静にシミュレーションしておくことが重要です。


離婚しないのに請求するなら:「どっちがより多く取れるか」が全て

離婚しないまま慰謝料請求をする場合、最終的に手元にいくら残るかが勝負です。

特に重要なのは、次のポイントです。

「自分が請求する額 > 配偶者が請求される額」
このバランスを取れるかどうかが、損をするか得をするかの分かれ目です。

そのためには、「相手側の責任がより重い」ことを、できるだけ具体的な事実で示す必要があります。


慰謝料が特に高額になりやすい2大パターン

① 離婚に至った場合

離婚に至ったケースでは、
「婚姻関係が完全に破壊された」と評価されるため、
離婚しない場合よりも慰謝料が100~200万円程度上乗せされる傾向があります。

② 不倫の責任が明らかに片方に偏っている場合

例えば、次のようなケースです。

  • 不倫を主導・強要したのが明らかに相手だった
  • 職場の上司・部下など、立場を利用して関係を迫った
  • 長期間にわたり積極的に関係を継続させた
職場で上司が部下に近づいている雰囲気の図
上司・部下など、力関係を利用した不倫は責任が重く評価されやすい

このような事情があれば、責任の重い側の慰謝料は大幅増額(+100万円以上も珍しくない)というのが実務上の感覚です。


まとめ:W不倫の慰謝料請求は「戦略」が9割

W不倫で一番賢い動き方、それは——
「相手が配偶者にバレたくない」と思っているうちに、速やかに動くことです。

配偶者にバレたくないと不安になる人のイメージ
「バレたくない」「早く終わらせたい」という心理が働いているうちが交渉のチャンス

この段階では、相手は「早く終わらせたい」という心理が非常に強く、
こちらが提示した金額に素直に応じてくれるケースが多いのが現実です。

逆に、相手の配偶者にバレてしまうと、
「往復ビンタ」が確定し、離婚しない限りほぼ確実にお金は手元に残りません。

だからこそ、
W不倫が発覚したら、感情的になる前にまず戦略を立てる。
これが最大の「得するコツ」だと言えます。


最後に一言:「知らなかった」では取り返しがつきません

W不倫の慰謝料請求は、ちょっとした判断ミスで数百万円の差が出る世界です。
感情だけで動くほど危険な分野はありません。

弁護士に相談する女性の写真
迷ったら、一人で抱え込まず専門家に相談を

迷ったら、すぐに弁護士や探偵など専門家に相談してください。
「知らなかった」「あのとき相談しておけばよかった」では、本当に取り返しがつきません。

この記事が、あなたが損をしないための一歩になれば幸いです。

地域別 探偵リンク一覧

各地域での
浮気調査・尾行調査を得意としております。
調査空振り補償あり
女性相談員が対応
弁護士紹介・アフターフォロー付きで、
あなたの状況に合わせた最適な調査をご提案いたします。

LINEで今すぐ無料相談


24時間365日 友だち追加で相談

ニックネームのみで実名登録不要の
プライベート相談が可能です。

注目記事

千葉探偵 1

「浮気の証拠がとれなければ0円」という完全成功報酬制の調査プランを提供している探偵社がありますが、このプランにはいくつかの注意点と欠点が存在します。お客様にとって最適な選択をするために、これらのポイン ...

埼玉探偵 2

探偵紹介サイトの実態とは?本当にお得なのか検証 「探偵紹介サイトを利用するとお得に調査を依頼できる」と宣伝されていることがありますが、その実態を知ると、必ずしもそうとは言えないケースがあります。 1. ...

3

探偵に調査を依頼される際、「経費込み」と「経費別」の料金設定で悩まれる方が多くいらっしゃいます。 一見すると、「経費込み」の方が明瞭でお得に見えるかもしれません。しかし、実際には**「経費別」**の方 ...

格安探偵社 4

探偵業界には、調査料金を「格安」と謳ってお客様を引きつける探偵社が存在します。 しかし、こうした探偵社には注意が必要です。 以下のようなトラブルに巻き込まれるケースが多いため、慎重に探偵社を選びましょ ...

千葉探偵 5

浮気調査をご検討の方へ  浮気調査をご依頼いただく際、「1つの証拠では十分ではない」ということをご理解いただくことが大切です。私たち探偵社は営利目的で「複数回の証拠」を推奨しているわけではありません。 ...

-探偵コラム