
秋田・岩手でクマ被害が深刻化——ついに自衛隊出動の検討へ
ここ最近、クマのニュースが本当に増えました。駅前・住宅地・通学路まで出るケースもあり、「もう山の話じゃない」というのが正直な実感です。
秋田県知事「県と市町村だけでは限界」——防衛省に要望へ

10月26日、秋田県の鈴木健太知事(50)が、防衛省へ自衛隊派遣の検討を要望する方針を表明。SNSでは
「県と市町村だけでは対応できず、現場の疲弊も限界」と発信し、週明けにも防衛省を訪れる予定としています。
ただし、クマ駆除目的の自衛隊出動を明示する法令はなく、「通常の災害派遣のように簡単ではない」という法的ハードルにも言及しています。
“街中まで”広がるリスク——現場の実情

- 被害は3日連続で発生、今年の人身被害は50人超(前年の約5倍ペース)。
- 秋田市中心部・JR秋田駅から約600mの千秋公園でも目撃が相次ぎ、一時利用中止に。
- 湯沢市では消防本部のカメラに侵入するクマが映り、横手市ではお寺に3頭が居座り、県内初の「緊急銃猟」を実施。
- 岩手・一関では住宅敷地内で身元不明遺体が発見。近くで人に向かったクマがその場で駆除。近隣では飼い犬の被害も連続。
データで見る——出没は“過去にない規模”

2025年は目撃件数が急増。とくに10月の増え方が顕著で、9月から一気に跳ね上がっています。
「もう街で何が起きてもおかしくない」——そんな声が住民からも上がっています。
政府の見解——派遣判断は防衛相が総合判断

木原官房長官は「防衛相が総合的に勘案し、部隊派遣を決定する」と説明。過去にも自治体要請に基づき、
任務に支障のない範囲で協力した例があるとしつつ、国民への警戒呼びかけを継続しています。
元自衛官の見立て「小銃よりライフル」「陸自は全員訓練済み」

元自衛官の知人によると、「小銃ではクマへの対処は難しい。やるならライフル」とのこと。
陸上自衛隊はライフル射撃の訓練を全員が受けているため、現場の安全を最優先に実行部隊を組むはず——という見立てです。
法制度の整理や住民避難との連動など、“運用面の設計”が最大のカギになりそうです。
まとめ
- 被害・目撃は過去にない規模で増加、生活圏への出没が常態化。
- 秋田県は自衛隊派遣の検討を要望。法的には簡単でないが、現場はすでに限界。
- 国も「防衛相の総合判断」で協力余地を示す——自治体対応から“国家的対応”へと議論が進む可能性。