千葉県警察署のホームページにある「事件・事故の情報」欄をご覧になったことはありますか?
実はそこに掲載されている内容の多くが、驚くほど『振り込め詐欺』の被害報告なのです。
「●●市の高齢女性が“息子をかたる男”に現金を手渡した」
「銀行員を名乗る人物がキャッシュカードをだまし取った」
……そんな事件が、連日のように更新されているのが現実です。
とくに千葉県では、「振り込め詐欺」全般をわかりやすく伝えるために、『電話DE詐欺(でんわでさぎ)』という名称で注意喚起を行っています。
今回は、この「電話DE詐欺」について、
その増加傾向や被害に遭いやすい人の特徴、そして防衛策まで、わかりやすくまとめてご紹介します。
📞 千葉県では“振り込め詐欺”を『電話DE詐欺』と呼ぶ理由
千葉県では「振り込め詐欺」や「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺全般を、『電話DE詐欺(でんわでさぎ)』という愛称で総称しています。
この名称は、“電話がきっかけになる詐欺”を市民により分かりやすく伝えるために、千葉県警が2015年に命名した啓発用ネーミングです。
ネーミングの狙いは、「身近な人の問題として考えてほしい」という思い。
テレビやポスターなどの広報で広まり、現在では千葉県内で定着しています。
📈 電話DE詐欺の被害、なぜ最近増えているのか?
警察庁や千葉県警のデータによれば、2023年以降、電話DE詐欺の被害件数・被害額が増加傾向にあります。
- 🎯 詐欺の手口が“巧妙化”し、見抜けない人が多い
- 📞「役所職員を名乗る還付金詐欺」や「パソコンサポート詐欺」なども増加
- 🏠 コロナ禍以降、孤独な高齢者を狙う傾向が加速
中でも、松戸市や千葉市などの都市部では、特に被害報告が相次いでいます。
🧓 電話DE詐欺の被害にあいやすい人の特徴
- 📞 固定電話を主に使用している
- 🧓 高齢者(特に70代以上)
- 👤 ひとり暮らしや家族との接点が少ない
- 😔 人を疑えない、まじめで親切な性格
- 💸 お金にある程度の余裕がある(貯金や年金)
これらに該当する方は、詐欺グループから“カモリスト”として記録されている可能性さえあります。
🛡️ 電話DE詐欺を防ぐための具体的な防衛策
- 📵 知らない番号には出ない・留守番電話で対応
- 🔊 自動録音機能付き電話機を設置
- 👨👩👧👦 家族との連絡を密にし、「何かあったら相談して」と伝える
- 💬 「家族が事故を起こした」=詐欺と事前に周知
- 🏦 ATMでの振込依頼は必ず家族や銀行職員に相談
この5つを守るだけでも、多くの被害を防ぐことが可能です。
😢 でも…防衛策が届かない“危険な人”も
実は、上記の防衛策を実行できない、届かない人こそが最も危険です。
- 🔇 電話機を替えるのを嫌がる
- 🤝 相手を信じすぎて疑えない
- 📴 留守電を使わない、設定できない
- 👵「私は大丈夫」と思い込んでしまう
つまり、防衛策を“知っていても使えない人”が、詐欺グループの最優先ターゲットになっているのです。
🔐 本人任せではダメ!“周囲が先回り”する防犯へ
被害者本人だけに「気をつけて」と言っても限界があります。
だからこそ、家族・地域・社会全体で“先回りの防犯”が必要です。
- 👪 家族が電話機を選んで設置する
- 👥 地域の見守り(自治会・民生委員)との連携
- 🏦 金融機関での本人確認や振込制限の活用
- ⚖️ 認知力の低下がある場合は成年後見制度も検討
「いつか誰かが狙われる」ではなく、「明日、自分の親が狙われるかもしれない」という視点で、今すぐ動き出すことが大切です。