~不貞行為の立証が難しい場所について~
「ネットカフェやカラオケに二人で長時間…でも証拠になるの?」
「車の中で密会していたけど、不倫と認められるの?」
実は、不貞行為(=法律上の浮気)の証拠として認められるには、肉体関係があったと強く推認できる証拠が必要です。
ところが、以下のような「本来、不貞行為を目的として利用する場ではない場所」での密会は、証拠として非常に扱いが難しくなります。
📌ネットカフェでの不貞行為
ネットカフェは、「漫画を読む」「ネットを使う」「仮眠をとる」といった目的で利用される施設です。
たとえ男女が個室に長時間一緒にいたとしても、
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一緒に動画を見ていた
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休憩していただけ
といった主張が容易で、性的関係があったとは断定できません。
不貞行為を立証するには証拠として非常に弱いとされます。
📌カラオケボックスでの不貞行為
カラオケボックスは「歌を楽しむ」「飲食する」などの娯楽目的で使われる場所です。
密室ではありますが、
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歌っていた
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打ち合わせだった
といった説明が通用してしまい、不貞目的とは判断されにくい場所です。
加えて、
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部屋の中が外から見えない
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行為の録画・録音が不可能
ことから、決定的な証拠に欠ける傾向があります。
📌勤務先での不貞行為
職場内での関係も珍しくありませんが、会社は「仕事をする場」であり、肉体関係を持つ場所ではないため、明確な証拠が必要です。
しかし実際には、
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プライバシーの関係で調査が制限される
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会社の協力がなければ建物に入れない
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同僚など第三者の証言が得にくい
など、非常に高いハードルが存在します。
「休憩時間に話していただけ」といった説明で逃げられることも多く、不貞行為を立証するには至りません。
📌車内での不貞行為
車は一見「密室」に見えますが、あくまで「移動手段として使う場所」であり、性的関係を持つための場所とは考えにくいとされています。
調査の現場ではよく見かけるシチュエーションですが、
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停車しているだけでは決定的証拠にならない
また、カーセックスの現場は近づくことさえ難しく、
運よく対象車両まで近づけるような現場であったとしても、
📌その他、不貞の立証が難しい場所
以下のような場所も、同様に本来の利用目的から外れており、証拠として扱いづらいケースが多くなります。
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🔸 友人宅・実家などの第三者宅
→ 訪問の理由が多様であり、不貞目的と断定しにくい。 -
🔸 SNS・メッセージのやり取りのみ
→ 内容が過激であっても「冗談だった」と主張されると証拠力が落ちる。
🔍では、どうすれば立証できるの?
上記のような場所での行動だけでは証拠が弱くても、
前後の行動パターンやホテル利用、複数の証拠を組み合わせることで「肉体関係があった」と証明できる場合があります。
当社では、裁判でも通用する証拠を意識し、
経験豊富な調査員と、提携弁護士との連携による「法的根拠のある証拠収集」*を行っています。