🔍 探偵クイズ vol.20：「偽りの目撃証言」
深夜、公園で起きた刺殺事件。3人の目撃証言は食い違い、しかし探偵は「目撃証言は全て正しい」と言い切った——その意味とは？
【問題】
深夜の公園で男性が刺殺され、通行人3人が「犯人を見た」と証言した。
- 目撃者A：「赤いジャケットの男」を見た。
- 目撃者B：「黒いパーカーの男」を見た。
- 目撃者C：「青い帽子を被った男」を見た。
しかし、防犯カメラの映像には3人が示す服装の人物は映っていなかった。被害者は地元で評判の悪い詐欺師で、恨みを買っていた。3人の目撃者は互いに面識がなく、証言内容も一致しない。
探偵：「目撃証言は全て正しい。だが、それは“見るべきもの”を見たのです。」
💡 ヒント
ヒント①目撃者3人は異なる方向から現場を見ていた。
ヒント②被害者は殺される前に誰かと口論していた。
ヒント③被害者の服には赤、黒、青の布切れが付着していた。
✅ 答え
目撃者3人が見たのは“被害者”そのものだった。
被害者は「赤いジャケット」「黒いパーカー」「青い帽子」を騙し取っていた。犯人は自分の服を取り戻そうとして被害者を追い詰め、最終的に刺殺。被害者は取り戻された服を掴んだまま倒れたため、現場に「赤・黒・青」の布切れが残った。
つまり、目撃者たちは各々が「犯人に見える被害者」を見ていたに過ぎない。探偵は布切れと証言の一致から、被害者の詐欺行為が引き起こした“復讐”の連鎖を見抜いた。
