【問題】
午前6時、山中の別荘で男性の遺体が発見された。
通報者は、被害者の知人である会社員・石田。
石田は「朝5時45分に別荘に到着し、鍵が開いていたので中に入り、遺体を見つけた」と説明している。
遺体は頭部を鈍器で殴打された形跡があり、死亡推定時刻は 午前5時〜5時30分の間。
玄関の鍵は壊されておらず、外部侵入の痕跡もなし。
警察は「石田は発見者であり、犯人ではない」と見たが、探偵はこう言った――
「鍵が開いていた? 違う。鍵を開けられたのは、“犯人だけ”です。」
その理由とは??
💡 ヒント①
石田は「5時45分に着いた」と言っているが、5時35分には交差点の防犯カメラに映っていた。
💡 ヒント②
玄関の鍵穴には新しい差し込み跡があったが、スペアキーの存在は知られていなかった。
💡 ヒント③
石田の通報内容は異常に詳細だった。
✅ 答え
石田は通報者を装った 真の犯人 だった。
事前にスペアキーを用意しておき、5時15分頃に別荘で犯行を実行。
その後、一度車で離れ、5時45分に「発見者」として現場に戻って通報した。
「鍵が開いていた」という証言は、実は自分で開けたことを隠すための嘘。
通報内容が詳細だったのも、現場をすでに熟知していたから。
探偵は、“通報タイミング”と“通報内容の矛盾”から石田の偽装工作を暴いた。