
(家族提供の写真)
川崎ストーカー殺人事件 ― 警察「不十分・不適切な対応」認め謝罪
2025年4月、川崎市で岡﨑彩咲陽さん(当時20)が元交際相手の白井秀征被告(28)に殺害され、遺体が住宅床下から発見された事件。この事件について神奈川県警が検証結果を公表し、自らの対応が「不十分・不適切」であったと認め、謝罪しました。
相談は9回、しかし記録なし
岡﨑さんは2024年12月、川崎臨港署に9回も電話相談をしていました。うち3回は「自宅前をうろつかれている」といった緊急性の高い内容。本来なら「人身安全関連事案」として記録し、幹部に報告すべき案件でしたが、記録は残されず、幹部への報告もありませんでした。
行方不明後の初動捜査も不備
2024年12月22日、岡﨑さんが失踪直後に祖母宅の窓ガラスが割られる事件が発生。しかし署員は目視確認だけで、写真撮影や指紋採取を行わず、「自分でいなくなった可能性がある」と説明。この対応が、後の捜査遅れにつながったと指摘されています。
組織的な連携不足
当時、ストーカー事案を扱う人身安全対策課と、殺人事件を扱う捜査一課の間で情報共有はなく、「属人的・不安定な体制」により、重要な連携が欠けていたことが明らかになりました。
警察の謝罪と再発防止策
「相談を受けていた女性が殺害されるという重大な結果を重く受け止め、不適切な対応について深くお詫びする」
再発防止策として、
・参事官級の統括ポスト設置
・捜査一課に専従体制を構築
・組織全体での再発防止を徹底
が打ち出されました。
📊 恋人間の殺人事件は第2位の多さ
警察庁の統計によれば、全殺人事件の10〜15%が「恋人・元恋人」間で発生。家族間に次いで多いのが、かつての恋人関係です。「最後にきちんと話をつけたい」「これで最後にしてくれるなら…」と会ってしまい、命を落とすケースが後を絶ちません。
🚨 ストーカー気質に見られる特徴
- 「別れるなら死ぬ」と極端な発言
- 拒絶されると脅す・怒鳴る
- 無断で家や職場に押しかける
- SNSやGPSで監視してくる
- 「君には俺しかいない」と異常な執着
特に危険なセリフは…
💬「最後に一度だけ会いたい」
💬「これで本当に最後にするから」
💬「ちゃんと終わらせたいだけ」
🔔 探偵として、心からのお願い
探偵として日々感じるのは、「人は豹変する」「近しい存在だからこそ危険になる」という現実です。どうか覚えていてください。
- 「ただのしつこさ」と見逃さないでください
- 「元恋人だから…」と会わないでください
- 「自分だけは大丈夫」と思わないでください
少しでも「怖い」と感じたら、記録を残し、信頼できる人や専門機関に相談を。それが、自分を守る最初の一歩です。