流山市での強盗致傷事件
中国籍の男性3人、不起訴に!?

千葉地検は10月29日、知人男性を車で約120メートル引きずり、金地金を奪ったとして逮捕されていた中国籍の30〜40代の男性3人を、罪名を「強盗致傷」に切り替えた上で不起訴処分としました。
公式説明は「十分な証拠を確保できなかった」というもの。
■ 事件の発生と現場の状況
事件が起きたのは、千葉県流山市南流山7丁目6−13付近の住宅街。7月22日午後9時15分ごろ、「男性が血まみれで倒れている」と消防に通報が入りました。
被害者は40代くらいの男性。現場にいた知人の証言では、男性は車にしがみついたまま約100メートル引きずられ、振り落とされて倒れたといいます。県警流山署は当初、殺人未遂として捜査し、のちに中国籍の男3人を逮捕しました。


■ 現場周辺(ストリートビュー資料)


■ なぜ不起訴になったのか
千葉地検は、容疑を「強盗致傷」に切り替えた上で不起訴としました。公式理由は証拠不十分。具体的には——
- 殺意(故意)の立証が困難
- 金地金を奪う目的と暴行行為の因果関係が曖昧
- 共謀関係を裏づける決定的資料(映像・通信・証言)の不足
- 当事者が知人同士で、金銭トラブルの延長と主張されうる事情
刑事裁判は、「合理的な疑いを超えるレベル」での立証が必要です。そこに達しなかったため、「起訴しても有罪にできる見込みが低い」と判断されたとみられます。
■ 入管難民法違反(旅券不携帯)も不起訴に
逮捕された3人のうち30代の男性は、入管難民法違反(旅券不携帯)容疑でも逮捕されていましたが、これも不起訴となりました。
旅券不携帯は軽微な形式犯(法定刑は20万円以下の罰金)。在留資格が確認され、旅券が自宅や大使館保管である場合には、悪質性が低いとして起訴猶予になるのが実務的です。加えて、主事件が不起訴である以上、派生的な軽違反のみを単独起訴する必要性は低いと判断された可能性が高いでしょう。
■ 公平な法の下での不起訴なのか?
今回の不起訴は、公式には「証拠不十分」と説明されています。しかし一方で、SNSでは——
「これが本当に、公平な法の下での判断なのか?」
「もし日本人だったら、同じように不起訴になったのか?」
法は平等であるべき。一方で、国籍・証拠の質・社会的影響など、見えない要素が作用するのも現実です。今回の結末は、日本の司法がどこまで公平でいられるのかを私たちに問いかけています。