🔍 探偵クイズ vol.07:「犯人のいない殺人」
【問題】
あるIT企業の社長・井原が、オフィスの自室で刺殺体となって発見された。
部屋の出入口はICカードロックで、出入り記録は“深夜1時に社長が入室したのみ”。
それ以降、誰一人として出入りしていない。
室内には争った形跡はなく、ICカードも社長が持ったまま死亡していた。
オフィスの他の社員たちは全員、深夜1時以降のアリバイが証明されている。
警察は「自殺」と判断したが、探偵は現場を見て言った。
「**殺人だが、犯人は“犯行時刻にはいなかった”**のだ」と。
その言葉の意味とは?
💡 ヒント①
社長の机は自動昇降デスクで、操作パネルはデスク裏にあった。
💡 ヒント②
社長は前屈みの姿勢で刺されており、凶器は社内のペーパーナイフだった。
💡 ヒント③
オフィスには遠隔操作可能なタイマーが設置されていた。
✅ 答え
犯人は事前に自動昇降デスクを利用して凶器を仕掛けていた。
自動昇降デスクの天板裏にナイフを固定し、
タイマー操作でデスクが上昇し、社長が前屈みになった瞬間に胸を刺す構造にしていた。
犯人は社長が入室し、作業を始めることを確認し、退室後にタイマーを作動させた。
これにより、犯行は「犯人がいない状況」で自動的に実行された。
監視カメラや入退室記録は全て正常に見えるが、
実際には「遠隔トリック」による殺人であった。
探偵はデスクの昇降痕跡と、ナイフの装着跡からこのトリックを見抜いたのだった。