🔍 探偵クイズ vol.08:「映像が語る嘘」
【問題】
画廊のオーナー・蓮見が絞殺体で発見された。
室内にあった高級絵画数点が盗まれており、警察は強盗殺人として捜査を開始。
画廊の防犯カメラには、夜22時ちょうどにオーナーと警備員が会話している様子が記録されていた。
その5分後、警備員が帰宅のために退出した記録も残っており、
以降は誰も出入りしていないとされている。
そのため、警備員には犯行時刻の不在証明が成立していた。
だが探偵は、防犯映像をじっと見つめたあと、こう呟いた。
「これは“編集された映像”だ。犯人は間違いなくこの中にいる」
その真相は?
💡 ヒント①
映像に映る壁の時計の針が、不自然に進んでいた。
💡 ヒント②
死因時刻は22時半~23時。警備員の退室は22時5分の記録だった。
💡 ヒント③
展示室の照明とBGMが自動制御</strongされていた。
✅ 答え
犯人である警備員は、防犯映像を事前に録画・編集し、タイマー再生していた。
実際には犯行後に録画された“偽の会話映像”を、
画廊の録画装置に上書きすることで、犯行時刻にはすでに自分がいなかったように見せかけた。
探偵が気づいたのは、映像に映る壁時計の針が「22:03→22:04」と急に飛んだ点。
通常は1秒ずつ刻むはずの秒針が動いておらず、録画映像を編集・再生していた証拠だった。
また、画廊内のBGMが再生された形跡がないこと、
自動照明が「誰もいない空間」で点灯した履歴から、録画のタイミングが現実とズレていたことが判明。
こうして探偵は、警備員の不在証明こそが偽装されたデジタルトリックであると見破ったのだった。