🔍 探偵クイズ vol.09:「密室に残された手紙」
【問題】
ある大学教授・風間が、研究室で拳銃自殺を遂げた。
室内は内側から鍵がかかっており、窓も施錠状態。
拳銃は風間の手に握られ、遺書も残されていた。
防犯カメラでも、教授以外の出入りは確認されていない。
警察は自殺と断定したが、探偵はひとつの手紙に注目してこう言った。
「この手紙は、風間の“遺書”ではない。犯人の置き土産だ。」
――完全な密室、本人の筆跡の遺書。
それでも殺人だと言い切る探偵の根拠とは?
💡 ヒント①
遺書の文末のみ筆跡が微妙に異なる。
💡 ヒント②
使用された拳銃は非合法ルートでしか入手できない海外製だった。
💡 ヒント③
ドアのオートロックは“外側からの施錠”も可能だった。
✅ 答え
犯人は教授に精神的なプレッシャーを与え、拳銃を用意させるよう誘導した。
決定的なのは遺書だった。文末の「さようなら」の筆跡が微妙に異なっていたのは、
教授の書いた文章の末尾に、犯人が“書き足した”証拠だった。
実際には教授は自殺を考えていたが、拳銃の使用に踏み切れず、
遺書を書いた後に動揺していた。そこへ犯人が現れ、隙をついて教授を射殺。
拳銃を手に握らせて自殺に偽装し、遺書の末尾だけを加筆して整えた。
オートロックの性質上、外側からも鍵がかけられることを利用し、
犯人は退出後にドアを施錠。こうして“密室の自殺”を偽装したのだった。
拳銃の入手経路、文末の筆跡の差異、オートロックの仕様――
それら全てが、「他人の手による殺人」を示していた。