
💔 探偵が見る“不倫裁判のリアル”
── 前橋市・小川晶市長「ラブホテル密会」問題をめぐって
群馬県前橋市の小川晶市長が、部下の既婚男性職員と複数回ラブホテルで面会していたという報道。
市長は「不倫関係ではない」と主張していますが、探偵として、そして裁判実務を見てきた者として、このニュースには注目せざるを得ません。
🏩 ラブホテルに10回以上、“相談目的”は通じるか?
小川市長は、今年2〜3月ごろから10回以上、部下の男性職員と前橋市内外のラブホテルで会っていたと認めています。
理由は「公務やプライベートの相談を、周囲の目を気にせず話せる場所だった」とのこと。
しかし探偵目線で言えば、“相談のためにラブホテルを使う”という合理的理由は非常に難しいのが現実です。
相談や面談ならカフェでも会議室でも可能です。
ラブホテルを選んだ時点で「男女関係」と見なされるのは自然な流れであり、裁判でもこの「社会的常識」が重視されます。
⚖️ 裁判所の判断は“世間の感覚”に近い

弁護士の村松由紀子氏によると、
男女がラブホテルに行ったという事実は、不貞行為があったと強く推認されます。複数回行っている場合、ほぼ確実に『不貞行為の事実あり』と判断されるでしょう。
つまり、直接的な証拠がなくても「状況証拠」で不貞と認められる可能性が高いということ。
実際、弊社でも裁判所の判断は非常に「常識的」な印象を受けます。
🕵️♀️ 弊社で扱った類似ケース
過去に弊社でも、依頼者から「ラブホテルに行っているが性的関係はない」と主張するケースを調査しました。
当事者は「秘匿性が高く、他人に聞かれず話せるから使った」と説明していましたが、最終的に詐欺被害者同士の情報共有目的であったと認定され、性的関係は否定されました。
つまり、“ラブホテルを使った=即不貞”ではないケースも理屈上は存在します。
しかし――実際に弊社では、複数のホテルを利用している証拠を押さえており、この主張は通りませんでした。
もし「1回きりの利用」だけだったなら、不貞と断定するのは難しかったかもしれません。

📸 証拠のリアルとリスク
探偵が現場で押さえる証拠の中で、特に重視されるのは次の4点です。
- ホテルや宿泊施設への出入り写真
- LINEやメッセージのやり取り
- 自宅への出入り・長時間滞在
- 旅行・外泊の記録
特にホテル出入りの写真は、裁判で最も強い証拠になります。
回数が重なれば「不貞」と認定されるケースは多くあります。
💰 慰謝料の現実
弁護士によると、慰謝料の相場は以下の通りです。
- 離婚・別居なし:〜100万円
- 離婚・別居あり:100〜300万円程度
不貞行為が認定されれば、加害者と不貞相手の両方に賠償責任が生じ、連帯して慰謝料を支払う義務が発生します。
💬 探偵としての総括
不倫調査の現場では、「肉体関係はない」と言い張るケースが少なくありません。
しかし、ラブホテルを複数回利用している時点で、裁判所は“常識的に考えて関係があった”と見る傾向が強いのが実情です。
もちろん、特殊な事情でラブホテルを利用する例もありますが、それを信じてもらえるのは極めて稀。
「肉体関係はない」と主張するなら、その“合理的な理由”を第三者にも納得させられる形で証拠として残しておくことが大切です。
結局のところ、写真一枚が「決定的な証拠」に変わるのが不倫裁判のリアル。
法ではなく、“常識”が最も強い証拠になる——それが現場で感じる真実です。