🔍 探偵クイズ vol.02:「不可能な時刻」
【問題】
有名な実業家・黒川氏が午前10時ごろ、自宅の書斎で刺殺体で発見された。
その時間、容疑者の秘書・田辺は「電車で出張中だった」と証言。
駅の防犯カメラには午前9時55分に電車に乗る田辺の姿が映っていた。
完璧なアリバイがあるように思われたが、探偵は「この男が犯人だ」と断言した――
その根拠とは?
💡 ヒント①
遺体の発見時、腕時計は10時5分で止まっていた。
💡 ヒント②
遺体には出血量のわりに、血の乾きが異常に早かったという。
💡 ヒント③
書斎の暖房設定が最大温度(30℃)で稼働していた。
✅ 答え
犯人の田辺は、実際には出発前に黒川氏を殺害していた。
しかし暖房を最大にし、部屋を高温に保つことで遺体の腐敗と血の乾きを早め、死後時間の錯覚を引き起こした。
さらに黒川氏の腕時計を10時5分に止まるよう細工し、発見時に“犯行が10時”と誤認されるように偽装した。
探偵は“高温の部屋”“異常に早い血の乾き”という矛盾から、死亡推定時刻が偽装だと見抜いたのだった。