🔍 探偵クイズ vol.19:「証言が語る罠」
【問題】
高級マンションの一室で、投資家・大谷が何者かに刺殺された。
発見者は、近隣住民の佐藤・鈴木・田中の3人で、
彼らは「午後8時に大谷の部屋から叫び声が聞こえた」と証言している。
警察は大谷のビジネスパートナー・村上に容疑を向けたが、
村上は「午後7時30分から9時まで、佐藤たちと一緒にいた」と主張。
彼ら3人も「一緒に飲んでいた」と証言し、監視カメラにも映っていた。
しかし探偵は3人に質問し、こう断言した。
「3人の証言こそが、この事件の“罠”です。」
その意味とは?
💡 ヒント①
3人は「午後8時ちょうど」に叫び声を聞いたと言い切っている。
💡 ヒント②
村上は「3人と一緒に飲んでいた」と証言し、カメラにも映っていた。
💡 ヒント③
マンションの廊下は防音ガラスで外部の音が聞こえにくい構造だった。
✅ 答え
3人の証言は「虚偽のアリバイ工作」だった。
彼らは「午後8時に叫び声を聞いた」と証言したが、
マンションの廊下は防音ガラスで音が聞こえない構造。
実際には、3人は最初から叫び声を“演技”として知っていた。
彼らは村上と共謀し、あたかも“事件を目撃した”かのように証言することで、
村上にアリバイを与えた。
実際には、村上は3人と一緒に飲んでいたふりをし、
途中で抜け出して大谷を殺害し、すぐに戻っていた。
監視カメラの映像は彼らが一緒に飲んでいた証拠だが、
「一度抜け出した」瞬間は記録されていない。
探偵は、「音が聞こえた」という証言が“聞こえるはずのない音”であることから、
3人が嘘をついていると見抜いたのだ。