
話題になった結果、「実際の投票率はどうだったのか?」が気になりました。
さっそく、蓋を開けて見ていきましょう。
宮城県知事選挙を見て思うこと
私が選挙で注目するのは、誰が当選したかよりも「投票率」です。なぜかというと、投票率が低いほど、組織票を持つ候補が有利になるからです。
現職が組織票を持てる理由(知事選の構造)
- 予算・補助金を通じ、すでに多くの団体と関係を構築
- 道路整備・医療施設・災害復旧など目に見える実績を提示できる
- 後援会・資金・人脈など選挙インフラが県内全域に整っている
- 団体は「新顔より現職の方が安心」と考えがち
- 県庁や関係団体内でも、現職に好意的な“空気”がある
この構造では、公約が十分に達成されていなくても、投票率が低ければ現職は再選しやすい。結果として、市民の声に耳を傾けなくても当選できる「ぬるま湯政治」が生まれやすくなります。
逆に投票率が高いほど、政治家は公約を軽視できなくなる。不満や変化を望む声が大きくなるからです。

2025年の投票率データ
今回の2025年宮城県知事選挙(10月26日投開票)の確定投票率は46.50%。前回(2021年)の56.29%から9.79ポイントの低下でした。


SNSでは「盛り上がっている」との声もありましたが、実際の投票率は前回より約10%低いという結果でした。
それでも、宮城県民の皆さんが選んだ結果であることに変わりはありません。
村井知事、ぜひ県民のために全力で頑張ってください。