2025年5月11日午後5時すぎ、千葉県千葉市若葉区若松町の路上で、衝撃的な事件が発生しました。
通行中だった84歳の高橋八生さんが、中学3年生の男子生徒(15歳)に背後から刃物で刺され死亡しました。
(事件現場)
少年は逮捕され、「誰でもよかった。殺してみたかった」という趣旨の供述をしています。
被害者との面識はなく、無差別殺人として社会に大きな衝撃を与えました。
🧠 加害者の背景と見過ごされた兆候
- 少年は父親・祖父母と同居
- 家庭内では「家出」「金の持ち出し」などのトラブルがあったと相談歴あり
- 補導専門員が複数回面談していたが、凶行に至る兆候は掴めず
- 近隣では「小学生のころから素行に問題があった」との証言も
つまり、「問題はあったが、社会的支援の網をすり抜けた」という典型例。
事件は未然に防げた可能性があったかもしれません。
📋 2025年に起きた「誰でもよかった」無差別殺人・殺人未遂事件
2025年は、すでに無差別殺傷事件が複数件発生しています。その中でも「誰でもよかった」と供述した重大事件を下記にまとめました。
発生日 | 場所 | 加害者 | 概要 | 被害 |
---|---|---|---|---|
1月22日 | 長野市 JR長野駅前 | 30代無職男 | 通行人3人を無差別に刺傷。「誰でもよかった」 | 1人死亡、2人負傷 |
5月1日 | 大阪市西成区 | 30代男 | 児童7人を車ではねる。「社会に復讐したかった」 | 7人負傷 |
5月7日 | 東京都 東大前駅 | 43歳男 | 駅で通行人2人を刃物で切りつけ。「誰でもよかった」 | 2人負傷 |
5月9日 | 大阪市阿倍野区 | 20代男 | 通行人を包丁で刺す。「刺してみたかった」 | 1人負傷 |
5月11日 | 千葉市若葉区 | 中学3年男子 | 高齢女性を無差別に刺殺。「誰でもよかった」 | 1人死亡 |
🔚 今年はもう、これだけ起きている。
2025年はまだ半分を過ぎていませんが、すでに少なくとも5件の「誰でもよかった」型の無差別殺人・殺人未遂事件が発生しています。
被害者の多くは何の落ち度もない一般市民です。
通勤中、通学中、買い物中に、いきなり命を狙われるーーそんな理不尽が、現実に起きています。
探偵としてこの現実を見つめると、事件の裏には必ず「助けを受けられなかった人間の孤独」が浮かび上がります。
未然に防げたかもしれない命の喪失を、これ以上繰り返してはなりません。
🔍「兆し」を見逃さず、周囲の小さな異変に気づくこと。
それが、次の悲劇を防ぐ唯一の手段かもしれません。