柏市で高額な「電話de詐欺事件」が起こりました。
千葉県柏市に住む90代の男性が、息子や駅員をかたる男らに現金3500万円をだまし取られました。
警察によると、柏市内に住む男性(93)は、9月4日午後5時頃、息子をかたる男から「袋を電車に置き忘れて、駅員に探してもらうように依頼した。見つかったら連絡が来るかもしれない」などと電話がありました。
その翌日には、駅員をかたる男から「袋の中には書類が入っていた」や、息子をかたる男から「今日が契約日で2000万円必要だ」などと電話で言われたということ。
話を信じてしまった男性は、自宅に保管していた現金2000万円を自宅近くの公園で息子の仕事関係者をかたる20代後半くらいの男に渡してしまったほか、さらに翌日にも、1500万円を渡してしまいました。 チバテレ+プラス 9月14日
「電話de詐欺」とは
特赦詐欺の実態を周知するため平成27年8月から使用されている千葉県独自の広報用名称で、犯人が電話やはがき等で親族や公共機関の職員等を名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受けられるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪(現金等を脅し取る恐喝や隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る詐欺罪(窃盗)を含む)の総称です。
親が子供を思う気持ちを利用した悪質な詐欺ですが、千葉県内での被害は以下の表の通り多く発生しています。
千葉県の電話de詐欺被害状況
年間別件数
年度 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 |
件数 | 1,517 | 1,343 | 1,409 | 1,217 | 1,103 |
被害額 | 約31億916万円 | 約26億3,709万円 | 約25億5,812万円 | 約24億1,423万円 | 約26億665万円 |
千葉県警 ホームページより
犯人は巧みな手法で信じこませてきますので、実際被害に遭われた方の3割は詐欺の手口を知っていたにも関わらず騙されています。
被害にあわないための防御策
自宅の電話は常に留守番電話にする
留守番電話のメッセージを聞いて、本当に自分の子供からの電話なのかを落ち着いて確認してから連絡を取るとよいです。
迷惑電話対策サービス
迷惑電話対応対策機能付きの電話機にすると、警察の情報をもとに、迷惑電話を自動判別して、呼び出し音を鳴らさずにブロックしてくれます。
通話録音機能
かかってきた電話に自動応答し、通話内容を録音するというメッセージを流す事ができます。詐欺グループは通話を録音される事を嫌いますので、防御策になります。
ナンバーディスプレイ
かけてきた人間の電話番号が表示されるようにして、子供などの電話番号と照らし合わせて、見覚えのない電話番号からの電話には出ないようにする。
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手口が巧妙化していて、「還付金があるから」とか「事故を起こしたからお金が必要」などと言って焦らせたり、市役所職員や銀行員や警察官を名乗ってくる場合があります。
詐欺グループの手口は巧妙化していますので、犯人と話さないようにする事がまず大きな防御策になりますので、留守番電話にしたり、通話を録音するという旨を告げるなどの対策が有効と思われます。
高齢の親がいる場合は、こまめに連絡を取り合い、何かおかしいと思った時はすぐに連絡をするように伝えておくと良いと思います。
ガルエージェンシー松戸では、ご高齢の方の見守りなども行っていますので、お気軽にご相談下さい。