不貞行為の証拠があれば慰謝料100万円は簡単?
―実際は「証拠の質」と「その後の戦い方」で大きく変わります―
不貞行為の証拠があれば、不倫相手や配偶者に慰謝料を請求して
「100万円くらいは簡単にもらえる」
そう思っている方は、実は少なくありません。
確かに、不貞行為の証拠があれば慰謝料請求自体は法的に可能です。
しかし問題は、
その「不貞行為の証拠」が、どの程度の証拠なのか
という点です。
最終的に相手が支払う慰謝料の金額は、
証拠の内容・強さ・積み重なり方によって、大きく変わってきます。
⚠ 慰謝料請求は、そう簡単には認められない
実際に内容証明郵便を送っても、
「はい、すみませんでした。すぐに払います」
と、あっさり認めるケースはほとんどありません。
多くの場合、相手は弁護士を立て、
・不貞行為はなかった
・誤解だ
・一時的な関係だった
・強要された
・体調不良で休んだだけ
など、あらゆる言い逃れをしてきます。
「ホテルの出入り写真」があっても安心できない理由
例えば、
あなたが2人がラブホテルに入るところと出るところの写真を持っていたとします。
一見すると決定的に思えますが、相手側の主張としては、
・気分が悪くなり休憩するために入った
・途中で思い直し、性行為はしていない
・相手にしつこく誘われ、断れずに入った
・本意ではなかった
といった主張がされることがあります。
裁判では、
「本当に性行為まであったかは断定できない」
「常習性は認められない」
と判断され、慰謝料が相場より低くなるケースも珍しくありません。
本当は長期間・常習的な関係だったにもかかわらず、
証拠不足でそのように判断されてしまえば、非常に悔しい結果となります。
言い逃れできない証拠を揃えることが重要
そのため、証拠を取る際は、
相手が言い逃れできないか
弁護士や裁判官が見て納得できるか
という視点が極めて重要です。
推奨される証拠の具体例
ラブホテルの場合
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出入りを3回以上
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1回あたりの滞在時間が2時間以上
ビジネスホテル・シティホテルの場合
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出入りを3回以上
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同室に2人で入る場面が理想
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難しい場合は、フロント受付が1名だったことが分かる映像
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ホテル外で手をつなぐ・腕を組むなどの親密な様子
※ラブホテルよりも性交渉の推認が難しいため、補強証拠が重要です。
浮気相手の自宅の場合
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出入りの回数をできるだけ多く
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夜間の長時間滞在、宿泊の証拠
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合鍵の使用が分かる状況
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外での親密な行動(手つなぎ・抱擁など)
これらが積み重なることで、
「継続的・常習的な不貞行為」が強く推認されます。
不貞慰謝料とは何か
不貞慰謝料とは、
婚姻関係にある者が、配偶者以外の第三者と不貞行為を行った場合に請求できる慰謝料のことです。
請求先は、
・配偶者
・浮気相手
どちらにも請求可能です。
ただし注意点として、
これは「共同不法行為」となるため、
例えば慰謝料が100万円の場合、
配偶者50万円+浮気相手50万円
というように分担されることがあり、
両方に請求すれば倍もらえる、というわけではありません。
不貞慰謝料の一般的な相場
一般的な相場は、50万円〜300万円程度とされています。
目安としては以下の通りです。
-
離婚せず、婚姻関係を継続する場合
→ 50万円〜100万円 -
不倫が原因で別居に至った場合
→ 100万円〜200万円 -
不倫が原因で離婚に至った場合
→ 200万円〜300万円
別居・離婚に至るほど、
婚姻生活へのダメージが大きいと評価され、金額も高くなります。
慰謝料額に影響するその他の重要要素
慰謝料額は、次のような事情によっても左右されます。
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結婚期間の長さ
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不貞行為の期間・回数
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子どもの有無
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夫婦関係が良好だったか
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浮気相手が既婚者だと知っていたか
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相手の年収・資産状況
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妊娠・出産・隠し子の有無
例えば、
独身だと騙されていた浮気相手には、
慰謝料請求自体ができない、または大幅に減額される場合もあります。
例外的に高額慰謝料が得られるケース
一方で、例外もあります。
相手が、
・社会的地位が高い
・高収入
・スキャンダルを極端に嫌う立場
このような場合、
「早期に、穏便に、誰にも知られず解決したい」
という理由から、
相場を大きく超える金額で示談が成立するケースも実際にあります。
慰謝料額は「弁護士の方針」で大きく変わる

同じ証拠が揃っていても、
相談する弁護士によって提示される金額が大きく異なることがあります。
慎重派の弁護士
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相場重視
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100万円前後での着地を想定
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確実性重視
攻めの弁護士
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高額提示から交渉開始
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300万円スタートも珍しくない
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示談での主導権を狙う
どちらが正しい、ではありません。
あなたが何を求めているかが重要です。
まとめ
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慰謝料は「証拠がある=簡単にもらえる」ものではない
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証拠の質と量が結果を左右する
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言い逃れできない証拠を積み重ねることが重要
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その後の弁護士選び・交渉方針でも結果は変わる
そもそも、
・証拠が足りるのか
・今動くべきか
・どこまで狙えるのか
こうした判断は、専門家でなければ難しい部分です。
ガルエージェンシー松戸では、
証拠の有無・強さ・今後の見通しについても含めてご相談をお受けしています。
「この証拠で足りるのか?」
「まだ調査を続けるべきか?」
そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。