探偵調査により、夫が3人の女性と不倫関係を持っていたことが判明しました。
2人が手を繋ぐ・寄り添う・キスをする等の姿、そしてホテルへの出入り、すべて明確な証拠が揃っています。
依頼者の希望はただひとつ——「全員に慰謝料を請求したい」。
ところが、相談する弁護士によって返ってきた答えがまったく違ったのです。
🧑⚖️ 弁護士Aの説明(慎重派)
「浮気による精神的苦痛は“1つの損害”とされるのが原則です。
浮気相手が何人いようと、慰謝料の総額は100万円前後が妥当でしょう」
👉 全員を訴えても合計で1回分の慰謝料が上限になる可能性が高い。
🧑⚖️ 弁護士Bの説明(強気交渉型)
「それぞれが独立した関係なら、1人ずつ個別に慰謝料を請求できます。
たとえば1人100万円で、3人なら合計300万円も現実的に狙えます」
👉 交渉が決裂したら個別に訴訟を起こすことも可能。
💬 同じ証拠でも、なぜこんなに違うのか?
どちらの弁護士も、法的に一理ある主張をしています。
考え方の違いを以下にまとめてみました。
観点 | 弁護士Aの立場 | 弁護士Bの立場 |
---|---|---|
考え方 | 不法行為による損害は「1つ」 | 各相手が別々の加害者 |
請求方法 | 総額で一括請求 | 各相手に個別請求 |
想定金額 | 合計100万円前後 | 合計300万円以上も可 |
裁判での見通し | 保守的・減額リスク少 | 争点増・減額リスクあり |
向いている人 | 早期解決を望む人 | 強気に制裁を狙う人 |
✅ 弁護士選びがカギを握る
同じ証拠でも、「どう戦うか」で結果は大きく変わります。
✔ 慰謝料をしっかり取りたい
✔ 相手に反省させたい
✔ でも感情的にならず冷静に進めたい
そんな希望をきちんと理解してくれる弁護士を選ぶことが、納得できる結果への第一歩です。
🔚 まとめ
複数の浮気相手がいた場合でも、慰謝料は「合算で1人分」と考える弁護士もいれば、
個別請求で合計300万円以上を狙えると見る弁護士もいます。
証拠が揃っているからこそ、あとは“誰に任せるか”が結果を左右します。
あなたの気持ちに寄り添ってくれる弁護士を選んでください。