- JR池袋駅山手線ホーム上立教大生殺人事件
事件の概要
1996年4月11日、立教大学4年生の小林悟さんは、大学主催の就職セミナーに参加後、友人と食事をし、午後11時過ぎに池袋駅に向かいました。その後、友人と別れ、埼玉県春日部市の自宅に帰るため、JR池袋駅の山手線ホームへと向かいました。
しかし、ホームの階段付近で突如として、スーツ姿の男に絡まれます。男がなぜ悟さんに絡んだのかは不明ですが、池袋駅という多くの乗客が行き交う場所でのトラブルだったと考えられます。悟さんはトラブルを避けようと階段を上り、男を避けたものの、男は追いかけてきて口論となりました。その後、男は悟さんを殴り倒し、悟さんは意識を失ったまま病院に搬送されますが、5日後に外傷性脳内出血により命を落としました。
加害者の特徴
- 年齢: 24歳~38歳くらい
- 身長: 170~180cm
- 体型: ガッシリとした小太り
- 顔の特徴: 右目尻に古傷が3つあり、目つきが据わっている。まぶたが重く、二重あご。
- 服装: 黒っぽいグレーのスーツを着たサラリーマン風
- その他: 両まゆ毛は目尻にかけて薄い。耳が大きい。
逃走と目撃証言
男は暴行後、悟さんが倒れ痙攣を起こしているにも関わらず、介抱することなくそのまま山手線外回りに乗車し、逃走します。逃げる際、駅に残っていた目撃者に対して暴言を吐き、誰もが何もできないまま男はその場を後にしました。
その後の逃走ルートに関する情報は諸説ありますが、当時の防犯ビデオによれば、男は池袋駅から上野駅で常磐線に乗り換え、柏駅で降車したとみられています。残念ながら、ビデオ記録は上書きされてしまい、犯人の画像は残っていません。
無関心の目撃者
事件当時、池袋駅構内には約130人以上の目撃者がいたにも関わらず、誰一人として暴行を止めることなく、悟さんの傷を癒やす人もいませんでした。悟さんの父、邦三郎さんは、後に自費でチラシを作成し、事件の情報提供を呼びかける活動を続けました。
また、事件から約2ヶ月後に一人の目撃者からの情報により、犯人に似た男が北千住駅周辺に現れていたことが確認されました。その後、常磐線快速に乗り、柏駅に降り立ちましたが、同駅で目撃した後に再び見失ってしまいました。